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テイク・ディス・ワルツのネのネタバレレビュー・内容・結末

テイク・ディス・ワルツ(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「人生なんて満たされなくて当たり前」
っていう言葉は、満たされないことに納得して保守的に生き続けることが正しいという裏付けにはならないと思った。
マーゴは気持ちがどんどん揺らいでいったけど、一線を越えたわけじゃ無い。どちらかが派手に誘惑したわけでもない。だから不倫と呼ぶのはあんまりじゃないかなと思ってしまった。結婚は終身雇用じゃないよね。
『ラジオスターの悲劇』が持つ曲の明るさとノスタルジーという主題の対比と、マーゴの空虚感と遊具の煌めきとの対比が、マッチしていてすごく良いシーンだった。
お料理をしているときに後ろから抱きついたときの反応が、少しずつ少しずつ錆びていくのが切なかった。上映時間は長くないけど、とても細やかな映画だった。
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