けーはち

トイ・ストーリーのけーはちのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)
3.6
95年だと家庭用ゲーム機はプレステ1の頃か。家庭用の何万倍もコンピューターにコストはかかっていようが、今見ると低ポリゴンCGにのっぺりした撮影。しかし、低ポリ3Dアニメで「おもちゃは生きていて人間に愛されたがっている」という正しくディズニー的メルヘンチックな擬人化設定に対し、新入りへの嫉妬からの衝突、悩みの共有と友情の構築のヒューマン(?)ドラマ、それに伴う空陸を舞台にしたカーチェイスなど冒険活劇の爽やかな作劇を展開して、さらにそれとは裏腹に仲間を殺した咎で追放された誤解を解くサスペンス、バラバラに接合されたキメラのおもちゃが徘徊するホラーの刺激的なテイストもテンコ盛りで、おもちゃを粗末にするクソガキへのお仕置きとして本来御法度のはずの直接的な働きかけによるホラー演出での脅かしまでやるのは思い切ったもの。今だと「恐怖による躾は児童虐待‼️」と言われそうで少々ヒヤッとする。