タマル

アルマゲドンのタマルのレビュー・感想・評価

アルマゲドン(1998年製作の映画)
3.3
・あらすじ
爆発するぞおおぉぉぉぉ
ドッカーーン!!!

以下、レビュー。

宇宙は真空である。真空で物は燃えない。音も聞こえない。端的に言えば爆発至上主義のマイケル・ベイとの食い合わせがすこぶる悪い。
しかし、本作は日本でも大ヒットし、謂わば「定番」娯楽大作の一作として地位を確立している。
なぜ本作は成功したのか。
それは本作が「面白い」からである。
インタレストではなく、ファニーな作品として「面白い」。
私は以前何かのレビューで「ベイ苦手なんすよねー」と書いたと思うが、ファニーという意味に限定すれば本作は結構好きだ。本作の誤りは散々指摘されているが、そこで散見される共通の「馬鹿げている」という評価がこの映画の本質だ。 あぁ、これは馬鹿げた映画なんだなと受け入れた後にこそ楽しみがあるのだ。その段階さえ踏めば、なんなら最終的に泣いてしまったって構わないのである。

個人的にはハリーがAJをエレベーターに押し込んでからが一番好き。
いい大人(地球の命運を背負っている)たちがそんなにモタつくかってほどモタついてて爆笑。
全インド人がタージマハルの前で祈ってる絵もアホらしすぎて好き。

逆に最も不満だったのはエアロスミスの使い方かな。
「爆破成功しました!!」
→ヤッターワァーワァー
→アドワナクローズマィアィズ
なら泣いてたのに、勿体無い。
挿入されるところがイチャつくシーンだけなのは残念でした。


※おまけ
[ハルマゲドンとは]
日本では“最終戦争”あるいは“人類滅亡の日”として受容されている。ノストラダムスの予言の流行とともに広まり、恐怖の大王(核、隕石、サタン、キリスト、宇宙人、ウイルスなどなど)と結びつけて語られる様になった。オウム真理教が第三次世界大戦を暗喩する言葉として用いたことでも有名。
アメリカ産の本作でも、「聖書は今日この日をアルマゲドンと呼んだ。全てが終わる日だ」と大統領が演説を打つシーンが出てくる。もちろん、聖書に出てくるハルマゲドン(アルマゲドン)は善と悪の最終決戦の「土地」であり、予言された「日にち」ではない。アメリカ人は聖書をあんまし読まないという事実と、98年アメリカにおいてどれだけノストラダムスが浸透していたかがよく理解できるシーンである。
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