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ストーカーのbluetokyoのレビュー・感想・評価

ストーカー(2002年製作の映画)
2.4
2023年10月4日 13:40~ テレビ東京 吹替え
オタクとリア充が対決する映画。いまなら、沼ハマな人も、当時は、ダーティーハリーに出てくる犯罪者みたいなものだったのだろう。いや、この時代は、凶悪な、という部分はなくなって、同情すべき犯罪者ぐらいにはなっている。

主人公は、ショッピングセンターの一画の写真現像店で働くサイである。いわゆるDPEショップだ。デジカメがなかったころは、いたるところに、DPEショップがあったものだ。
サイは、カメラオタク、撮影オタクなわけである。適職ということで、そういう仕事に就いているのだろう。ただ、専門店ではないというのが、ミソなのだ。それは、人との接し方が、人間関係がやや特殊、まあ、コミュ障のオタクだからかもしれない。

専門店ではなく、ショッピングセンターの一画なので、実際は、それほど知識がなくても勤まる仕事なのだろう。

サイは、客のフィルムを現像しているうちに、だんだん、客のプライバシーにも触れることとなる。もちろん、過激なものではなく、ありきたりな家族写真ではあるが。とくに、サイのお気に入りは、ヨーキン一家の写真である。

そのうち、サイは、ヨーキン一家と個人的に親しいという妄想を抱くようになってしまう。なにも接点がないのに、いきなり、ヨーキン家の子どもに玩具をプレゼントしようとしてしまったりする。
だんだん、ヨーキン一家に接近するのが不気味というか、ウザい感じである。

なにごともなければ、それはそれで終わったかもしれない。だが、ある日、サイは解雇されてしまうのだ。

コミュ障オタクだから、ではない。現像液かなんかを持ってくるAgfaの社員と喧嘩したり、勝手に使い捨てカメラを客にプレゼントしたり、とくに、ヨーキン一家の写真を自分用に焼き増ししたり、である。
個人で写真店をやっていれば、そんなことはしないと思うが。

解雇されて当然なのだが、サイは、店長を逆恨みして、店長の娘を連写して、その写真を店長に届けたりする。
店長は警察に相談することになる。

サイは、ショッピングセンターのもとの職場に忍び込んで、性懲りもなく写真をみたりするのだが、そのとき、ヨーキン家の父親、ウィルと別の常連客、マヤが浮気しているのを発見する。マヤの頼んだ写真に、ウィルが写っていたりするのだ。

サイは、ウィルとマヤがいるホテルの部屋に入り、でかいナイフで脅して、裸で抱き合っている写真を撮ったりする。

サイは、ホテルの外に出たところで警察に捕まる。
後半はスリリングなのだが、それだけである。
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