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白い巨塔のragaのレビュー・感想・評価

白い巨塔(1966年製作の映画)
4.5
貧しい境遇から抜け出すために権威主義に邁進する主人公・財前五郎の医療問題と大学病院内の権力闘争。55年前に製作された作品にも関わらず決して古臭くなく、なんだ、日本って全く成長してないよね、と体裁と利権に固執する男社会をおかしみ含めて描いている。これでもかと登場する接待・会食場面を鑑みると、非民主主義のもとよっぽど "根回し" が好きなんだろうね、これも一種のギャンブルだもんね、ジェンダー差別ではないけど、"男の愚かさ" をまざまざと見せつけている。
舞台となる我が町・大阪は「まん延防止等重点措置」実施中。役所職員が "見回り隊" を結成して、コロナ感染防止対策の遵守を働きかけるために飲食店を巡回する。為政者の愚かさも露呈する現代。
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