ウォシ

エンター・ザ・ボイドのウォシのレビュー・感想・評価

エンター・ザ・ボイド(2009年製作の映画)
1.3
射殺されたある男が魂となって浮遊していくドラッグ&セックスムービー。

うずくまった姿=胎児のメタファー
…と言いたげなアート全開の大っ嫌いなタイプの映画。
すごいもの見たなとは思うけどやっぱり嫌いな作風。

生存時→一人称視点
死亡時→俯瞰視点
走馬灯→背中越し視点
と趣向を凝らした見せ方はなかなか面白い。

けれどそれで見せられるもののほとんどはセックスシーン。
どいつもこいつもバコバコにヤリまくり。
もうAVと言っても過言ではない。
特にラストのラブホテルのシーンなんかあまりにもしつこい…
輪廻転生などいろいろ意味を含んでるのは分かるけどあまりにもくどくてゲンナリ…

ドラッグでトリップしてるようなシーンも随所にあるが、大量の微生物がウヨウヨしてるような映像で気持ち悪い。
ただドラッグの危うさという点ではある意味健全な描写ではあるかな。

正直観てて苦行のようなアート映画でした。
引き裂かれた兄妹の悲哀の物語としてそれなりに面白くなりそうだったけど、アート過ぎる演出と長過ぎる映像尺で疲労感MAX。
エンドロールが無いので最後スパッと終わった時、「やっと終わった!」とハイな気持ちになりました。

ポリゴンショック起こさせる気満々のチカチカOPは気が狂ってて良かった。
ウォシ

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