「巨匠ジョン・フォード監督が贈る感動作!」のはずなのに、ドリフターズのコントを思わせるタッチで始まってビックリしました。
タイトルの「長い灰色の線」の意味が分かってきた辺りからシリアスモードに変わってきました。
ウエストポイントの陸軍士官学校を50年間勤め上げた実在の人物マーティー・マー軍曹の半生を゙描いたドラマです。
アメリカで最も古い士官学校で、当時はアイゼンハワーやマッカーサーなど歴史に名を残す人物が在籍していました。
物語の中心は卒業後すぐに第一次世界大戦に従軍することになる青年たちです。
マーティは指揮官としての義務と名誉と愛国心を教え戦場に送り出しますが、中には戦死するものもいます。それでも彼らの息子たちもまたこの士官学校に入学してくるんです。
マーティは息子たち世代を2度目の世界大戦へ送り出すことになります。
教官と士官候補生たちの絆を通して、古くさい伝統や厳しい訓練を゙叩き込む理由が描かれていました。
陸軍指揮官の精神を少しだけ垣間見た気がします。