方眼

長い灰色の線の方眼のレビュー・感想・評価

長い灰色の線(1954年製作の映画)
4.2
1955年”The Long Gray Line”。ウェスト・ポイント士官学校に勤務したマーティ・マーの伝記。陸軍士官学校、校舎入口は切り取り画面とロングの隊列の組み合わせ。同じく食堂もロング、静かな着席と座った途端の先輩からの質問攻め(牛乳と革)。皿の割り方がダイナミック過ぎて思わず声が出る。厨房入口に傾斜あるのずるくないか。闘技教官助手になり、同じくアイルランド移民のメアリーと出会う。結婚し、突然父と弟がやってくる。ここまでドタバタ中心、ワンカット長芝居で楽しい。妊娠して出産、お祝いが来てから畳み掛け、アップ効果的。バーに迎えに行く5人、カット変わって3人と2人で行進している、何も言わず涙ぐむ。最初ただの無骨な人かと思ってた父のキャラクターも徐々に活きてくる。生徒達は自分の子供と同じ。第一次大戦。ニューヨークに行ったキティが訪問、彼女のためにクッションやお茶など色々世話させられるマーティ。無言で卒業アルバムに喪章を挟む日々。第二次大戦。年老いたメアリーとの会話、二人が鏡に交互に写る、美しい。ポーチへ、家の内外両方から網戸越しのショットが上品。クリスマスにひとり寂しい目玉焼き、若者たちの襲撃、今度は色々世話してくれる。映画とは繰り返し、大砲の玉も、牛乳と革の問答も。監督、主演男優、女優ともにアイルランド系。
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