キャッチ30

夕陽のギャングたちのキャッチ30のレビュー・感想・評価

夕陽のギャングたち(1971年製作の映画)
3.8
セルジオ・レオーネが描いた「ワンス・アポン・ア・タイム」三部作の第二章。

舞台は1913年のメキシコ。革命の動乱が渦巻いていた時代。山賊の頭ファンは爆破のプロであるショーンと出逢う。ショーンはIRAの闘士でお尋ね者の身であった。ファンはショーンの腕を見込み、メサ・ヴェルデの銀行を襲撃する。しかし、銀行にあったのは現金ではなく、反政府勢力の政治犯が投獄されていた。彼らを救ったファンは一躍、革命軍の英雄となってしまい、ファンとジョンはメキシコ革命の渦に巻き込まれてしまう。

レオーネは革命の波に翻弄される二人の男の友情を描いている。前半は少しコメディタッチだが、後半では叙事詩ウェスタンへと変容している。それと同時に、主人公はファンからジョンに移る。

さらに、レオーネはアクションの見せ場も作っている。銀行強盗や橋での襲撃と爆破。必見なのは機関車を使った爆破だ。