このレビューはネタバレを含みます
一言感想。
「心はゴム毬だよ」 by 大槻班長
長文感想。
1913年、第一次世界大戦直前のドイツのとある村。
学校の教師として赴任した男性が当時の時代背景と、その村で起きた数々の事件を自分の体験談として語る。
領主への不満。行き過ぎた子供への規律・教育。乱れた倫理。
もうすでに色々崩壊している感ありありの村。
貧富の差あれど領主の息子だけは可哀そうだと思った。
若い娘を嫁にもらった教師はウキウキして自分は村を出るから後の事は知らんて……ストーリーテラーのくせにその「一抜けた」みたいな去り方は突っ込み所かな。
結局事件の真相は謎のまま終わるが、何となくの関連性は想像がつく。
それでもよく解らなかったのは、医師の所で働いていた助産婦とその息子の行方、くらいか。
……
水面下で子供たちが結束している感じが映画「ザ・チャイルド」1976を思い出させた。