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白いリボンのotomのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
5.0
2023年10月31日
記録によると公開時含めて3回目。世界が壊れる時と話しつつ、既に人間も社会も壊れまくってるWW1前夜のお話。強要と形だけの純潔で清浄化する訳もなく、最後はゆっくりとドス黒く暗転ENDでやっぱり胃が痛くなるハネケの傑作。疑心暗鬼地獄で良心代表な語り部先生の未来の嫁の『池は...』って発言すら裏がある様に思えてくるわな。籠の鳥よろしく抑圧で心が病んでる人の多さ=社会の状態って事で救われないと云うか、『醜く汚く皺だらけで息が臭い』社会を温厚面で一刀両断するハネケ。大好き。

2013年5月20日
久々の鑑賞。鑑賞者が村人の中の一員になるかの如く疑心暗鬼に陥る。村人同様に鑑賞者も分からない事だらけなのだ。人は我こそは純潔なりと思うからこそ人を疑うのだろう。感動を起こさせる映画は数あれど、不安や不快さをここまで感じさせる映画は数少ない。傑作。詳しくは

http://otom.jp/blog/das-weisse-band/
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