bavaroa

白いリボンのbavaroaのレビュー・感想・評価

白いリボン(2009年製作の映画)
3.6
全編白黒作品。
タイトル含め深い作品で、読み取れないことが多かったのと、白黒なのもあり登場人物が多すぎて誰だっけ?と思いながら話を追いながら理解したりして結構把握が大変だった。

第一次大戦前のファシズムの見本のような村で起こる事件。
閉鎖的で宗教的な上に、上の階級に対しての不満や憤りなどが渦巻く陰鬱な世界。子供からも陰気さが漂ってくる。
暗くて最後までもやもやしているけれど、気になって長尺だったが一気に観てしまった。
結局どう犯人を誰と解釈するか何通りかありそう。

映画の作りは好みで、古い時代の生活音などが心地よく、建物や景色の雰囲気が良かった。
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