菩薩

ヌードの夜の菩薩のレビュー・感想・評価

ヌードの夜(1993年製作の映画)
4.2
根津甚八がカッコ良すぎて殺されて以降は多少の戦力ダウンも否めない…と言う訳でもなく、根津甚八がカッコ良すぎる分、終盤の竹中直人との対比が生きて来る。「紅次郎」は「名美」を抱けても「村木」は決して「名美」と結ばれる事が無い、紅次郎は村木哲郎自身の代行屋を演じる羽目になる。映画でありながらきちとんと劇画である事を実感させる強く太い画に大胆なカメラワーク、殴る蹴るもある程度本気で当ててるのでは…?正直椎名桔平が「あにぃ」って言う度に俺の頭の中ではトゥモローが流れ、なんなら若干遠藤章造がほほほーいしなくも無いがそっちは「おにぃ」だし、村木に指吹き飛ばされた時の「ゆびー!!!」ってリアクションがまんま過ぎて最高。バブルが弾けた後の明日無き者達の刹那感に痺れる、街も人も何もかもが汚い。
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