せびたん

ガバリンのせびたんのレビュー・感想・評価

ガバリン(1986年製作の映画)
3.5
再鑑賞したので再レビューしてみたり。

私の記憶の中での本作は超絶バランスがとれたシリアス・ホラー・コメディだったのですが最後に見たのはたぶん90年代の前半。あらためて見ましたら時の流れに若干風化しちゃってるかもって思いました。

自宅内で子供が行方不明になった結果奥さんと離婚しちゃった主人公はベトナム帰りの売れっ子小説家。
不幸な出来事の連鎖の中でスランプに陥り次作の執筆が進まない中、魔物にさらわれたらしい子供を無事に見つけることができるか?という話。

本作内でも言及されておりましたが、本作の公開当時にはすでに「時代遅れ」なテーマだったベトナム戦争のPTSDがテーマのひとつでした。まあでもたとえテーマ的に時代遅れになっていようと本人的に発症しちゃって苦しいことに変わりはないというところが描かれておりまして。そこはけっこうテーマ的に重くてよかったです。人間ていつも自分だけに課せられた課題と闘ってる孤独な生き物だよなあっていう。
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