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ウィズネイルと僕のプレコップのレビュー・感想・評価

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)
4.8
酒をガバガバ飲み、ほとんどのシーンでタバコを吸いつづけ、ビビリなくせに自己評価ばかり高く、息を吐くように次々と保身のために嘘をつく姑息で怠惰なウィズネイル(と被害妄想がえげつない主人公「僕」)。そのくせ、文学性がやたらあり、知恵が働くし、なによりかわいげがあるのが憎めない。

彼らのささやかな旅と別れが描かれるが、彼らにとっての20代の終わりとスウィンギングロンドン時代の終わりの切なさがたまらない。ロケーションや選曲も最高。

吹替、字幕をどちらのバージョンも見たが吹き替え版の方が訳が自然かも

オープニングの「僕」の考え、井上陽水の「傘がない」みたい
あと、トラクターに乗る農民に話しかける際、背の低い「僕」の方がツッコミかと思いきや失礼なことを言うくだりは爆笑問題のようだった
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