バンバンビガロ

傷だらけの栄光のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

傷だらけの栄光(1956年製作の映画)
3.8
ロバート・ワイズ監督としては『罠』につづいて2作目のボクシング映画。ロバート・ワイズの多彩すぎるフィルモグラフィーを思えば同じ題材で2作作っているのは例外的であり、編集のキレで試合を構成することができるボクシングという題材がロバート・ワイズの資質に合っていたということかもしれない。『罠』が上映時間と作中時間を一致させて一人のボクサーの栄光の瞬間と挫折を切り取ったような映画であったのに対して、本作は実在のボクサーであるロッキー・グラジアノの幼少期からチャンピオンになるまでを描く一代記であり対照的なつくりとなっている。
内容も申し分なく面白い映画で特に序盤の悪童描写のリアリズムと最後にどん底の生活から抜け出せなかった旧友と再会する場面は印象に残った。
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