あつ

ゴールデンボーイのあつのネタバレレビュー・内容・結末

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

制服を着たシーンの緊張感凄かった。老人が服を着替えてリビングで子供に命令されている、文章に起こしたら笑ってしまいそうなシーンなのに色々な意味がその背後にあることでこんなにも「見てはいけないもの」を見ている居心地の悪さを感じさせられるのか。良い意味で嫌なシーンだった。

老人を掌握したつもりになっていた少年が弱みを握られ逆に支配される。当時の話を聞いたことで時にはその話の現場にいるかのような幻覚を見てしまうほどに少年の私生活が狂っていく。制服を着せられ当時の自分に戻ってしまう。2人だけの秘密だったが第三者に知られたため殺してしまう。などなど…ここから話広がっていきそう!っていう可能性を非常に感じて惹きつけられるけど思ったより広がらずに終わった。

やはり設定が設定なので主要キャラ2人共に報いを受けさせられるようなオチがないと自分としてはモヤモヤするなぁと思った。老人の対人掌握テクを継承した、ある意味で彼の意志を継いだともいえる主人公で幕を閉じるストーリー。老人と少年の交流を描いた作品だからオチとしては綺麗にも思えるけどいやそれは引き継いじゃダメだろ倫理的にって自分は引っかかってしまいこのオチを楽しむことはできなかった。

楽しみ方むずいって。
あつ

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