TakayukiMonji

イタリアにおける闘争のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

イタリアにおける闘争(1970年製作の映画)
3.2
ゴダールマラソン。
イギリスの政治切りをした「ブリティッシュサウンズ」、プラハの春を題材にした「プラウダ」ときて、イタリアに触れた今作。「プラウダ」と同様に、地元(イタリア)のテレビ局から制作資金を得て、作られたが、最終的には放映を拒否されるという顛末。やはりこのプロパガンダ作品は放映なんてできないんだろうな。
ジガ・ヴェルトフ集団の作品は国は変われど、言ってることは大体同じである。今作は主人公らしき女子大生パオラが存在する。特に、ブルジョワイデオロギーと革命的なイデオロギーの闘い。”昼間からセックスできることがブルジョワ階級の特権”であると思い当たり、夫婦のブルジョワ的概念と闘う。
イデオロギーとは何ぞやのくだりは、理解していくのに熱量を使う。
これは映画なのか。政治映画時期のゴダール作品は常にこの問いかけと向き合う感じ。
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