勝ったのは農民だ

マディソン郡の橋の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

数日前にNHK BSプレミアムで放送していたものを録画して今回鑑賞しました。

【クリント・イーストウッド監督】

もちろん彼の作品を全作観ているわけではありませんし、昔からの彼の作品を観続けているオールド・ファン程ではないでしょうが、大好きな映画監督の1人です。♨️

つい最近観た『インビクタス〜負けざる者〜』もラグビーの南アフリカ戦の前に観られてよかったですし、純粋に映画として最高でした。🏉

そんな彼の監督作品ですが、今作は原作小説も有名な「不倫の話」ということで、評価の高さは知りつつも自分には縁遠い作品だと思って今まで観てきませんでした。😅

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【恋愛映画は不得意だけど、これは好きな映画でした】

ただ結論から言うと、すごくよかったです。👍

自分には中年男性・中年女性の恋愛云々のことは分からなくても、大好きなタイプの「人生の選択と結果を描いた、切ない人間ドラマ」としてハマりました。😢


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【原作小説は未読ですが…】

原作小説がおそらくそういう語り口なんでしょうね。

(これはネタバレにはならないと思いますけど、)結末がわかっていて、なぜそこに至ったのかが徐々に明らかになるという流れの話です。

それも良くて、余計に主人公たちの切なさが際立ちます。😢

舞台設定は王室と庶民とで違いますけど、『ローマの休日』に似ている話のような気がしました。
でも『ローマの休日』🇮🇹は切ないどころか、むしろ腹が立ったんですけど、💢今作はそんな自分でも琴線に触れる映画でした。


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【好きなポイント】

そもそも、よく映画で描かれるアメリカの田舎町。🇺🇸

良く言えば「のどか」な、

悪く言えば「閉鎖的」な、

田舎町が舞台のドラマって時点で好きです。👩‍🌾

それに彼の監督作品ではよくある、「過去の出来事を心の中で引きづる人の話」ですね。

それと、

車や、犬や、ダイナーや、渋くて粋な音楽、


これらのイーストウッド監督作品によく出てくるアイテムを見るだけでテンションがあがります。⤴️


そして、一目でこの人物がどういう環境で育ってきたのか、この人物背景が分かる演出が流石だと思います。🆒
特に序盤、メリル・ストリープが食事を準備する一連の流れで、すぐに一家の生活環境が読み取れます。🍽

イーストウッド監督作品で言うと『インビクタス〜負けざる者〜』の冒頭でも似たような印象を受けました。
とにかく舞台設定の説明が分かりやすいし、「映画らしい映画」を観ている気分になります。

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【2019年の現在】

あと、これは2019年の今だから感じたことですが、クリント・イーストウッド自身は今作の主人公たちとは正反対、家庭人としてはダメダメな人生を送ってきた人だそうですね。
そんな人がこんな映画を撮ったというのも、さらに興味深く感じます。😅

『運び屋』はそれの贖罪的な思いもある映画だと思います。家庭を大事にしつつも、映画人としてもまだまだ精力的に活躍して欲しい存在です。



次回の監督作はサム・ロックウェル主演の『Richard Jewell(原題)』だそうですね。
公開時期はまだ分かりませんが、期待しています。😁

それと、個人的には現在行われている日本-南アフリカ戦の終了後に『インビクタス〜負けざる者〜』🏉を好きなシーンだけもう一度観たいです。🇯🇵🇿🇦