桐島、部活やめるってよのHarukiiiのネタバレレビュー・内容・結末

この映画観るまでずっと神木隆之介が霧島かと思ってた。
「霧島が部活を辞める」という出来事の前後を様々な人物の視点から描いた群像劇で、この霧島という人物は名前しか登場しないのだが、霧島を取り囲む人々が霧島の居ない学校生活に違和感を感じていく様子がよかった。

とてもリアル、悪い意味ではなく救いがないようなリアルさがあった。
女子の中にも性格が悪く、表面上は仲がいいのを取り繕っていても不意に敵対心を見せたり、運動部はどこかで文化部を見下していたり、皆心の中で無意識に自分をヒエラルキーの中の位置を考えていたり。なにより優しくされてちょっといいなと思っている彼女は実は陽キャの彼氏がいた。

自分も1年前まではこのような環境にいたのか、と感慨深くなった。
学校生活が楽しかった人もそうでなかった人も、きっとこの映画を観ると懐かしさを覚えるだろうと思う。