mh

MY FATHER マイ・ファーザー 死の天使のmhのレビュー・感想・評価

-
南米で逃亡生活中のヨーゼフメンゲレ(非人道的な人体実験で知られるアウシュビッツ強制収容所の医師)と、彼の息子が、邂逅した事実をもとにした(原作小説をもとした)エンタメ映画。
Wikipediaをたどるとほぼほぼ事実っぽいんだけどどういうわけか面白くない。
DVDは色が悪く、またビスタサイズ内スタンダードサイズ内ビスタサイズで少しボケてる。さらには、クオリティの低い日本語翻訳で、どうしようもないことこの上ない。
デザイン性の低いジャケが、そのまま内容も物語っている。
両論併記じゃないけど、傷が癒えないユダヤ人たちと、メンゲレのいい分をどっちも取り上げて結論は避ける。そのまま終わるので消化不良感もすごかった。
どうあがこうがヨーゼフメンゲレの話なのに、「メンゲレ」という名前が出てこないみたく、よくわからんところにこだわっている。
南米の現地人をバカにしてるようなシーンとか、双子を怖く映しているところとか、意図のわからん演出も多かった。
チャールトンヘストンがアルツハイマーで引退する前の最後の映画というトピックもあるにはあるんだけど、あんな名優が最後に演じたのがメンゲレ医師とは。
「マラソンマン」「ブラジルから来た少年」「見知らぬ医師」「顔のないヒトラーたち」と見てきて、メンゲレ医師関連の映画はこれでコンプっぽい。
B級戦争映画は思ってる以上にB級なのでなめないほうがいいね。
mh

mh