Kuuta

ハロウィンのKuutaのレビュー・感想・評価

ハロウィン(1978年製作の映画)
3.7
短評。オープニングの長回し、私が見ているのは主観なのか、客観なのか。襲う側なのか、襲われる側なのか。両者の間で揺らぐ視点をジャンプスケア演出に生かす。

・セックスした奴が死ぬ一方、モテない女子高生は男性への興味と恐怖の間で揺れている。日中、憧れの同級生の話をする後ろからストーカーに追われる。夜になると基本的に家で映画を見ているので、主人公がなかなか襲われない展開になるのが良かった。サイコのジャネット・リーの娘を主演に据える映画オタク感

・「生も死も、善も悪もない」マイケルマイヤーズは二つの世界を容易に行き来し、終盤、画面後方でピンボケしながら起き上がったり、暗闇からスーッと現れたりする。死体の置き方が気合い入っててかわいい。ロングショットの中にやべえやつが立っている見せ方など、理屈を超えた異形が画面に映り込む演出は黒沢清感も
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