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ゴジラの逆襲のふぁぶのレビュー・感想・評価

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)
2.7
ゴジラ二作目にして、早々とvsの形式を取る元祖怪獣プロレス映画。

なんと前作から数ヶ月で制作された急拵えの映画らしいが、相変わらず特撮は既にセンスが満ち溢れており、特にゴジラとアンギラスの大阪での対決シーンでのミニチュアワークや、怪獣の足の運びに合わせて上がる土埃や、ゴジラの尻尾の動きが細かくインサートされることで、重量感が演出されている。
一方で、早回しも多用されており、こちらは個人的には軽さとコミカルさを感じてしまうので、いささかよろしくないかと思う。
おそらくノーマルスピードで出てしまう人間臭さを消すためかと思うが、逆にスローを使うのが好ましいように思う。

また、ストーリーはこれといって特筆すべき点もなく、アンギラスも中盤で、熱線ではなく、噛み殺されるという動物的な決着のつき方で退場するので、やや消化不良感もある。
ゴジラでさえ雪崩に葬られてしまうので、どうしても一作目の結末より軽く感じてしまう。
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