ハル

夜の女たちのハルのネタバレレビュー・内容・結末

夜の女たち(1948年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

田中絹代の怪演に衝撃を受け、「こんな思いをする人は少ないほうがいい」と逃がしてくれる女たちに涙が出た。
溝口の描く女って過剰に悲劇的でそれが故に腹立つときもあるけど、男ありきの結末や展開にならず、あくまで女一人、女同士で生きていく展開が多い(ような気がする) ので、なんか観ちゃうんだよな…と思ったりした。「祇園の姉妹」「祇園囃子」とか。当時、ここ以外、これ以外を選べなかった女性たちが、それでも歯を食いしばって、強気に運命を受け入れて、自分として生きようとしていたということを描いている、という見方もできるかもと思う。
ただ一方で、他の人が書いていたけど、売る側の女たちの悲惨さをこれでもかと描きながら買う側の男の罪の描き方はさらっとしてるのはなんでだよ、というのは同感。
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