田中絹代の怪演に衝撃を受け、「こんな思いをする人は少ないほうがいい」と逃がしてくれる女たちに涙が出た。
溝口の描く女って過剰に悲劇的でそれが故に腹立つときもあるけど、男ありきの結末や展開にならず、あ…
1947年作品。
74分と短いのに、伝えたい内容が凝縮されている感じだった。
田中絹代は本当に凄い女優だ。
貞淑な妻、健気でたくましい母…のイメージが強かったのに、戦争未亡人から売春婦へと落ちてい…
本当の戦後に作られた戦後の話。こうしなきゃ生きていけない人たちがたくさんいた。逆にもう救済施設もあったのか。知らなかったのか窮屈なのが嫌なのか。大女優田中絹代、清純派と言われたころの映画は見たことが…
>>続きを読む戦後の西成が舞台。田中絹代と高杉早苗の姉妹が再会を果たす場面では、当時の心斎橋の空気感が生き生きと描かれている。
一方で、リンチはちょっと凄惨で目を覆いたくなるような描写がある。それを止めに入る娼…
終戦後の大阪、パンパンとして堕ちるところまで堕ちねばならなかった夜の女たちの悲痛な叫び。
男に喰い物にされ、足の引っ張り合いのような女同士のリンチまで悲惨な状況に胸が苦しくなる。
田中絹代の娼婦と…