田中絹代の女優魂を見た。女優陣の演技は力強く、戦争直後に追い詰められた女性達の生きにくさが伝わってくる。考えると結構恐ろしい話で、彼女達を変えた荒れた世間、都合の良い男達への怒りが伝わった。溝口健二…
>>続きを読むGHQ監視の元、性病に対する啓蒙活動の一環として作成されたらしい。
救いの無い悲しいお話。女性の殴り合い怖い。性欲の捌け口となった女性の末路を知らずのうのうと生きている男性はもっと怖い。
舞台が大阪…
しかし焼け跡に残る廃墟の
教会のマリア像のステンドグラスに映る娼婦二人の影、
なんて凄いアートな映像を昭和23年に撮ってたんだな?溝口健二。
カメラワーク、クレーンでかっちり見せる。なんといっても凄…
戦後、大スランプに落ち込んでいた溝口。
盟友の小津が大船にて、戦後方向転換して活躍し、若手の木下恵介が佳作をどんどん発表するなど、松竹から「過去の監督」とレッテルを貼られていた。
起死回生を狙って…
いろいろ意見はあるだろうけども、やっぱり好き好んで身体を売る女はいないと思う。
パンパンに墜ちる女、一人で生きていけない女を利用する男たち、かと思えば助けようとする男たちもいて。
溝口健二の抱え…
2023/9/12
敗戦後の大阪。息子を結核で亡くした矢先に、戦地から帰らぬ夫の訃報を知らされた房子。女性ひとりでは生き辛い時代で、身体を売ろうが売るまいが男性の庇護がないとなかなか生きていけない。…
溝口の現代劇。戦後夫不在の女が病気の子を抱え困窮するのは小津の『風の中の牝雞』(1948)と同じだけど、身体を売ったことを夫に責められレイプされ“理解ある”夫に“許してもらう”田中絹代に対し、こちら…
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