夜の女たちの作品情報・感想・評価

『夜の女たち』に投稿された感想・評価

教訓的な説明台詞が登場人物を通してくどくど語られる。溝口健二監督、戦後になって迷走していた頃の作品だろうか。

主人公が買春を始める理由もよくわからない。夫、病気の子供と死に別れたのだからもう養わな…

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tetsu
3.8
戦後を舞台に病死した息子を持つ主人公が、浮気された妹の出産に立ち会う話。
73分でよく描き切れたなと思うほど、無駄のないプロットだと思う。
今だったらトー横やグリ下が舞台になりそうなイメージ。
妹演じてる高杉早苗の方がが田中絹代よりも役に合ってる気がした
終盤の不幸の畳みかけからちょっと面白い
この題材なのに妖艶な感じが一切なくて、堅い感じがつまらなくさせてる
3.8

溝口健二監督、田中絹代主演。

戦後間もない時期、GHQによる占領下にあった時期に製作された作品。
占領下の日本において映画は、かなり制限されていたという。
自由の国・アメリカに占領されながら、バチ…

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山本
4.0
擦れていく女性を描くの上手いなぁ溝口
愛怨峡もそうだけど。

狭いコミュニティでの足の引っ張り合いって地獄
出ていかせたくないんだよな、他の女は

田中絹代(大和田房子)
高杉早苗(君島夏子)
角田富江(大和田久美子)
永田光男(栗山謙造)
村田宏寿(病院の院長)
浦辺粂子(ポン引きのおばさん)
毛利菊江(古着屋の女将)
大林梅子(大和田徳子 …

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Ingma
-
ラストシーンの聖母マリアと俳優のライティングがすごい。当時の検閲のためにストーリーにはどうしても説教的な部分もあるが、それだけでは終わらないという監督の精神と気持ちが伝わってきて作品を強くしている。
田中絹代の電車に乗ってるシーンや
最後娼婦から抜ける時の教会のシーンは
圧巻やったなぁ

でも、昔過ぎるのでノイズが多い
溝口の黒はきれいだなあ。このラストの音楽、ゴダール『未来展望』で使ってないっけ?

小津安二郎「長屋紳士録」に対し清水宏「蜂の巣の子供たち」、「風の中の牝鶏」に対しこの溝口健二監督の本作は、連動している気がする。生半可では無く、巨匠たちが雄弁を奮って訴えた社会的責任に敬意を表したい…

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