戦争で破壊された教会の跡地で泣き叫ぶ夜の女たち。田中絹代とその妹は一度は放棄した慈悲や救いがまだこの世にはあるはずだともう一度信じて、キリストが版画されたステンドグラスの影に消えていく。
最後の最後…
70分程だしサクッと見ようと思ったら、短時間に凝縮された地獄絵図だった。貧しさに苦しむ中、幼児結核で苦しむわが子に買ってきたリンゴを与える清楚で優しい田中絹代のまさかの姉御への変貌ぶり。戦争で青春を…
>>続きを読む戦争が終わり、それまでとは異なる新たな自分の表現方法を模索していた溝口健二がロベルト・ロッセリーニの作品などに刺激を受け、路上で春をひさぐ女たちの悲哀を感傷に流されることなく冷徹なタッチで描いた日本…
>>続きを読むそりゃそうだ。変わるのさ。地べたに這いつくばって、この世にしがみつく。そこのあんた、どうだい? そうかいそうかい、みみっちいもんだね、男、この世、この世、この世…ふっと笑えるように、ここへ来たの。あ…
>>続きを読む2023/9/12
敗戦後の大阪。息子を結核で亡くした矢先に、戦地から帰らぬ夫の訃報を知らされた房子。女性ひとりでは生き辛い時代で、身体を売ろうが売るまいが男性の庇護がないとなかなか生きていけない。…
女は貞操を守らなければならない、セックスワーカーは堕落であるって言うのは昔の方が強かったには違いないけれど、それでもやっぱり今だってそういう認識は残ってるはず。もちろん、セックスワークっていうのは大…
>>続きを読む終戦直後の荒廃した大阪を舞台に、戦争で夫を失った女たちが娼婦に身をやつしながらも生き延びようとする姿を描く。
田中絹代演じる房子は、実妹の夏子に男を寝取られたことをきっかけに娼婦へと転落し、「男と…
敗戦3年の映画。
当然だが、60~80年代に作られた女郎映画はもちろん、50年代の作品とすら何もかも違う。傷が剥き出し。
男たちが醜悪なのはいつもの溝口映画という感じだが、女もなりふり構わず攻撃的…