たーぼーん

白痴のたーぼーんのレビュー・感想・評価

白痴(1999年製作の映画)
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第二次世界大戦で日本が敗戦せず、戦争がずっと続き現代を迎えた世界と受け止めたのだが、それで合ってるんでしょうか?(笑)
それまで様々な映画によって描かれている世界観・独裁軍事政権の真の姿を手塚眞監督も表現してみたかったのだろう。
やはり軍政下においては文化的な事や芸術的な事は軽視されるし、一見生産力の低い様にみえる知的障害者が迫害される傾向がありそうだ。弱肉強食の社会は嫌だ。
星くず兄弟につながるメッセージでもあり、大林監督の諸作品や特にねらわれた学園にもつながる事である。
2人を横に並べて見比べると全然違ったりするのかもだが、サヨ役は「午前中の時間割」の国木田アコの様な雰囲気の何とも言えない感じの人である。
面白かったし、観逃さなくて本当に良かった作品だ。多分、めっちゃ多くの予算を使っていそうだ。