甘味

さあ帰ろう、ペダルをこいでの甘味のレビュー・感想・評価

4.3
これはなかなかのめっけもん!絶対ダッサいジャケと邦題で損してるわこの映画…もったいない。
この手のロードムービー大好物なんですよ。ブルガリア映画ってなかなか観る機会ないけど、これは出会えて良かったなぁ。とっても清々しい気分。

内容は、事故で記憶を失った青年アレックスが祖父バイ・ダンに連れ出され二人でタンデム自転車こいでドイツから故郷ブルガリアを目指すヒューマンドラマ。思い出、そして人生を取り戻すべくペダルを漕ぐじーちゃんと孫。

1983年当時の共産党政権下にあったブルガリアの内情を知るきっかけにもなりました。話が進むにつれ、東西冷戦時代に翻弄された家族の背景が徐々に明らかになっていきます。
それとバックギャモンってボードゲームがストーリーにおいて重要な役割を果たしてるんですが、これルール知ってたらもっと胸熱だっただろうなぁ。めっちゃやってみたいよバックギャモン。

しかし一番思ったのは、アンダーグラウンドで有名なミキ・マノイロヴィッチ演じるバイ・ダンじーちゃんがこの映画の最大の魅力だって事。不屈の反骨精神を持つバックギャモンの名人。台詞がいちいちカッコ良くて胸に響きまくりだし、とにもかくにもキャラが最高。じーちゃんカッコ良すぎるよじーちゃん。ジジイが男前な映画リストに加えておこう。
あぁアンダーグラウンド早く観んと…!ってかええ加減クストリッツァデビューせんと…!!ずっと観そびれてる場合やないで私…って最後で話逸れたけどこの辺で。←
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