ゆうき

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のゆうきのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

列車で出会った男女が、途中のウィーンで下車して、朝日が昇るまで街を歩きながら二人の距離を縮めていくという物語。
二人の会話が秀逸。内容は生と死、セックス、芸術など様々な事柄について、ティーンエイジャーのリアルな視点で語られているために興味深く、かつ聞いていて大変面白いものばかりです。また、センスある言葉のチョイスが魅力的です。
予めタイムリミットが設定されていることが、ロマンチックなクライマックスを一層際立たせていると思いました。物語が終わりを迎えるに連れ、あの12時になると魔法が解けてしまうシンデレラのように二人が別れてしまう事への口惜しさや物悲しさを感じます。
エンディングで列車の中の二人を映した後に二人が歩いた場所、立ち寄った場所を遡って見せていく演出は、賢いと思います。私達を美しい想い出の余韻に浸らせてくれるからです。
ゆうき

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