さうすぽー

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離のさうすぽーのレビュー・感想・評価

5.0
自己満足点 98点

恐らく自分が一番好きな恋愛映画です!

自分はそんなに同じ映画を繰り返し観る方では無いのですが、一昨年に初めて観てかれこれ5回くらい観てます(笑)

「ビフォア」シリーズは続編の2つも好きですが、それでもこれが一番好きです。
と言うのも、これは恐らくまだ自分が20代だからというのもあって、現時点でこの作品が一番2人の年齢と近いということもあるので、十年後、二十年後観たらまた変わるかもしれないです。

この作品で一番最初にビックリするのは、内容だと思います。
ハリウッドの名優イーサン・ホークとフランスの女優ジュリー・デルピーのカップルですが、出会いから別れまでの時間経過は24時間も無く、映画の殆どが二人の会話だけ(!)という恋愛ものです。
ここまで狭い空間での内容も珍しいですが、それだけにものを素晴らしいものにする監督は凄いです!

よく恋愛ものを観るときは、「ドキドキ」を求めると思います(特に女性は)。

自分は、恋愛ものを観てもそんなに「ドキドキ」した事が無かったのですが、この映画にはドキドキさせられました(笑)

最初に観たときから、とあるカップルのやり取りだけなのに何故こんなにも引き込まれるのかをずっと考えてたのですが、恐らく一番はカップルを演じたイーサン・ホークとジュリー・デルピー二人の演技や掛け合いだと思います。

この二人の演技は凄くリアルで、本当にお互いに好きなんじゃないかというくらい会話や行動が自然で、特に中盤からは本当の恋人にしか見えなかったです(笑)

お互いに見つめ合ったり、手を繋いだり、キスをしたり等、数々の映画でも普通に見れるような事が、この二人だと凄く輝いて見えるのです。
しかしそれでいて、恋愛ものによくあるような臭く感じる台詞も全く臭く感じさせないのも素晴らしいです。

特にセリーヌを演じたジュリー・デルピーは服装からなにまで全て整っていて、初めて出てきたときから僕は一目惚れ状態でした(笑)
洋画の中でもかなり好きなヒロインの一人です。

また、何度も言ってるようにこの映画では1日だけの話なのですが、この二人は夜明けまでの1日という少ない時間しかいられないからこそ、二人は相手の事を少しでも多く知りたくなったり、求めたくなるのかもしれません。実際に別れが迫る後半につれてそれが顕著に表れます。
そういった色々な事を考えさせられます。

また、会話の内容も色々と哲学的で興味深い台詞がたくさんあったりと(過去の話だったり)、魅力は他にも色々あります。

会話のシーンがあまり好きじゃない人は注意が必要ですが、恋愛ものが好きな方だったら絶対にお勧め出来ます!
是非一度でも良いから観てほしいです!

「一番シンプルにして究極の恋愛映画」
個人的にそう思っています。
観た後に色々と話したくなるし、恋愛がしたくなります!