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あの、夏の日 〜とんでろ じいちゃん〜のRenkonのレビュー・感想・評価

3.5
真夏の尾道へ2時間ちょっとの小旅行。
尾道市制定100周年を記念して作られた大林宣彦監督による「尾道シリーズ」の3作目。
いつもボーッとしてるボケタことゆうたは、本当にボケてしまったという尾道の祖父の家で幻想的な夏休みを過ごすことになる。

日本人誰もが胸にもつ郷愁感を小突いてくるような作品だった。
祖父賢司郎の少年時代をリンクして見える、ピーカンの青空と、深緑の山々。
東京に次々右ならえしていく地方都市に対して警鐘を鳴らし、監督の愛を通して人間の色づけがされていないナチュラルカラーの世界を見せてくれます。

また、本作はデビュー当時の宮崎あおいがセミヌードで出演していることが一部で話題の作品だが、
個人的には、ミカリ役の勝野雅奈恵の艶やかな魅力に終始やられていました。
大林監督の作品を観るのはこれが初だったので、これから他の作品も観ていきたいと思います。
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