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『呪の眼』に投稿された感想・評価

ルビッチ監督の長編デビュー作。ドイツ映画初期のスリラー、1917年のウーファ社設立と同時にルビッチ監督(当時26歳)が起用され、スター候補生だったポーラ・ネグリ(当時21歳)、エミール・ヤニングス(当時33歳)をキャストに制作。

カイロを訪れたドイツの画家ヴェルノンは“エジプト神像の眼が生きている”との噂を聞き遺跡に足を運ぶ。現地には行者ラドゥー(エミール・ヤニングス)が待ち構えていた。実は彼がさらってきた娘マー(ポーラ・ネグリ)を神像の裏に忍ばせ、驚いて逃げ出した客の荷物を盗んでいたのだ。これを見破ったヴェルノンはマーを保護しドイツへ連れて帰る。残されたラドゥーは自分から逃げたマーへの復讐心を燃やし。。。

本作は第一次世界大戦が終結した1918年に公開された。翌1919年にラング監督、ムルナウ監督が長編デビューし、1920年に「カリガリ博士」が公開されたことを、ドイツ映画黄金期の始まりとして記憶しておきたい。

本編はエキゾチックな怪奇譚からスタートするが、超自然現象は起こらず復讐スリラーとして進んでいく。幽閉されていたヒロインが都会のレディとして成長していく過程と、付け狙う憤怒の行者が切り返され面白く観ることが出来た。ヒロインと追いかけ続けた行者が対面するのが鏡越しという演出も秀逸。映画の構成力と見せ場を繰り出すタイミングにルビッチ監督の才能が垣間見えた。

ただし落としどころは好みではなかった。ヒロインと行者の因縁が弱いので人間悲劇としては成り立っておらず、ただただヒロインが可哀想だった。情緒や教訓の伴わないバッド・エンドが当時の映画にはたまにあるのだが、それを観客が支持していたのかどうか興味深いところ。

本作以降、ルビッチ監督とポーラ・ネグリはウーファ社のエースとしてコンビを組み続ける。
河
3.2
エジプトに旅行に出た画家が、生きた目をしたミイラが存在しそれを見た人は気が狂うという話を聞く。実際はミイラのある墓の中に女性が幽閉されていて、生きた目はその女性のもの。画家は女性を助け出し、ヨーロッパへ連れて行く。

ただし、ヨーロッパで女性は馴染めない上流階級の社交界に幽閉されたような生活を送ることになる。さらにオリエンタルなショーの役者としてスカウトされ見せ物となっていく。ミイラの目としてヨーロッパ人を見る存在だった女性がヨーロッパ人に見られる存在へと変わる。

幽閉していた男は自分を助けた男に頼りエジプトからヨーロッパへと移り住む。女性はその男を見ることで気絶する。その男が迫るにつれて女性は死に近づいていく。そしてその男は遂に女性の居場所を見つけ出し、接触する。男との距離が死への距離だったように、女性は男と接触することによって死ぬ。

画家の描いたその女性の肖像画が、その女性が見られる対象となったことを象徴するものとして存在する。その男はその肖像画に描かれた女性をナイフで刺す。エジプトから連れ出されヨーロッパ人の所有物のようになった女性に対して、エジプトから亡霊のように死が迫ってくるという筋だが、ヨーロッパ人から見ればエジプトから女性を救い出した話であり、亡霊から見れば女性をヨーロッパ人から解放し連れ戻そうという話となっている。

ヨーロッパ人が来なければ見られる側になることもなく、見つめ返すという視点も成立しない。そのため、観光客を見つめ返す存在としてのミイラ、それを作り出す亡霊のような男の存在自体もヨーロッパ人の来訪によって引き起こされたもののように感じる。エジプトの自然の中で生きていた女性は、ヨーロッパ人によって二重に捕らえられたような存在となっている。

コメディ監督兼俳優として作品を量産していたルビッチの念願のアート系映画らしく、本格的に映画監督に専念するきっかけとなった作品らしいが、面白いかというとそうではない。

エジプトのシーンは実際にエジプトでのロケ撮影らしく、以降ドイツ表現主義映画によってセット中心の撮影になることを考えると、その部分だけかなり特異なショットを感じる。ヨーロッパ、幽閉された墓の室内的な明るさに対する一面白く光るエジプトの砂漠が印象的。

クライマックスで男の手から女性が階段の上に崩れ落ちるけど、演じていた女優がルビッチの指示を無視して行ったスタントらしく(本人は足がすべったと言っている)、リテイクもできなかったからそのまま使われているとのこと。(https://moviessilently.com/2017/10/22/the-eyes-of-the-mummy-1918-a-silent-film-review/amp/)
4.0
一体誰の眼が呪いだったのか、と恐ろしくなる切り返しの視線劇。
ベッドカーテン越しやら鏡やら本物の幽霊のように現れるエミール・ヤニングス。一方的な思いにしろ最後は少し切ない。
はじめは飛び跳ねて恋人に抱きつく天真爛漫な女性が、どんどん文明に侵略されてついには動かなくなってしまう悲しみ。