爆裂BOX

デッドコースター/ファイナル・デスティネーション2の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

4.0
「ファイナル・デスティネーション」の続編にして、「スネーク・フライト」や「セルラー」のデヴィッド・R・エリス監督の監督デビュー作でもあります。
前作から1年後、キンバリーは友人達とドライブ中にハイウェイで大事故が起きる予知夢を見て咄嗟に自分の車で道を塞ぐ。キンバリーの眼前で予知夢通り事故が起き、キンバリー含む8名が生還するも、「死」が忍び寄り次々命を落としていくというストーリーになっています。
何といっても最初のハイウェイでの大事故シーンが圧巻ですね。過積載された丸太が転がり落ちてフロントガラス突き破って運転手の頭部粉砕しながら後部の窓ガラス突き破って突き出し、車が派手に回転しながらクラッシュし、トラックが車に突っ込んだりしてあちこちで爆発が起きる大事故は前作の飛行機事故シーンより迫力と凄惨さ出てたと思います。
そこから登場人物たちを襲う「死」も前作よりピタゴラ感出ててどれで死ぬのか中々読めずにハラハラしますね。ディスポーザーに腕突っ込んだらぬけなくなって背後で火事が発生したり、エレベーターの扉に頭挟まったりと結構リアルに嫌な死に様やシュチエーション出てきますね。最初の大事故で死んでた方がなんぼか楽に死ねてた気がするくらい(笑)キャットの死に方はレスキュー隊員が原因な気がする(笑)落ちてきた梯子に目を貫かれたり、ガラス板で押し潰されたりエアバッグに押されてパイプが頭部に刺さったり、飛んできた有刺鉄線で胴体切断されて内臓出しながら死んだりとゴア描写も前作よりも出てきます。
途中、ガソリンスタンドに立ち寄るシーンで、ガスボンベ落とす男やリード引っ張る犬、ランプ修理している男など普段なら何とも思わない光景が全て死につながる要素に感じられる不安感出してる名シーンだと思います。
死の筋書きや予兆を呼んで生き残る方法を模索する流れはシリーズ通して同じですが、今回は大事故で最後に死ぬ順番から死んでいったりと変更も加えられてます。また、前作の登場人物の死と今作の登場人物が関わっていて、それによって一回死から逃れていたという設定も面白いですね。
今作の主人公キンバリー役を「クリミナルマインド」のJJでお馴染みのA・J・クックが演じてます。いつもブロンドの印象だからブラウンの髪色は結構新鮮。前作の生存者クレア役でアリ・ラーターも続投して、こちらはブロンドになっててやっぱり綺麗ですが、主人公達に協力して対抗してたのに最後アッサリ…は結構ショックですね。前作の主人公アレックスもすでに死んでて死体写真で登場も地味にショック。前作に引き続いて怪しい葬儀屋で登場トニー・トッドも前作と同じく短い時間で怪しい存在感出してます。今作で主人公達に伝える新たなルールは前作のアナザーエンディングの設定流用したのかな?冒頭の事故に巻き込まれて死ぬキンバリーの友人役でサラ・カーターも出演していました。
最後は途中途中で見ていた予知夢通りに行動してアレで助かるのかと思いましたが、やっぱり最後はそうなるのねという感じですね。あの少年はローリーに助けられたことで別の死のリスト入りしてしまったのか。
前作よりもゴア描写や事故の迫力などパワーアップしていた楽しめた続編でした。