【世界一安全な飛行機でのテロ】
ウォルフガング・ペーターゼン監督×ハリソン・フォード主演の1997年のアクション・スリラー作品
〈あらすじ〉
アメリカとロシアの協力によってカザフスタンの独裁者ラデクがついに逮捕される。命令を下した合衆国大統領マーシャルは、モスクワでの会見でテロには決して屈しないことを宣言し、大統領専用機 (エアフォース・ワン)で帰途につく。しかし、その機内にはロシアのテレビクルーを装っていた6人のテロリストが潜入していた…。
〈所感〉
私の生まれた1997年のTheアメリカな作品なので見てみた。確かに色々ツッコミどころはあるが、シンプルな勧善懲悪アクションでラストも納得のいくもので面白かった。ハリソン・フォードが軍人上がりの大統領マーシャルを演じていて、テロに対して誰よりも先陣を切って体を張って、目の前の人間を守ろうとするヒーローぶりが王道でカッコよかった。強い男がそのまま国のトップに立ったらこんな頼りがいがあるのか。トランプ大統領もプロレスをしていたくらいだから実は相当好戦的なのかもしれない。また、テロリスト集団の親玉をゲイリー・オールドマンが演じており、ヒールとしての魅力がたっぷり出ている。それにしてもエアフォース・ワンって私の認識では、大統領とその側近数人しか乗らない比較的小さな機体だと思っていたが、本作ではすごい人数乗っていて、国家のトップクラスの人間たちをこんな一点に集めたら、そりゃこういうリスクは付き物だろうなと思ってしまう。「ネズミに菓子をやるとミルクを要求する」という言葉は全ての交渉事に通ずる至言だ。
〈2024年 684本目〉