メイマーツインズ

泥の河のメイマーツインズのレビュー・感想・評価

泥の河(1981年製作の映画)
4.1
【名作を観ようシリーズNo.75】

アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、海外で高い評価を受けた小栗康平監督デビュー作品。
フォロワーさんのオススメもあり、早速Netflixで初鑑賞。

終戦から5年後の昭和30年の大阪を舞台にした、少年たちのひと夏の”出会い〟と”別れ〟。
1981年の作品にもかかわらず、あえてモノクロ映像で情感溢れる描写になっている。
まるで昭和30年代の作品を観ているようだ…

夫婦役の田村高廣、藤田弓子の空気感が温かい昭和を感じさせてくれる。
自分は昭和50〜60年代しか知らないけど、他人への優しさが昭和にはあったイメージがあり、この空気感に懐かしさが…
母親であり娼婦を演じる加賀まりこ。日本人離れした彼女の妖艶な美しさは…⁉︎見惚れてしまうほど!

少年、少女の演出が見事で、ノスタルジー全開で胸にほろ苦さが甦る…
篠田正浩監督の”少年時代〟と今作は、昭和世代には特にオススメです!