かめ

泥の河のかめのネタバレレビュー・内容・結末

泥の河(1981年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

81年だけど、あえて白黒の映画。
面白かった、もはや前後ではない、の裏にある生活と人々の感情が、表現されていた。

色々な映画で戦地からの帰還兵の、日常に馴染み切れない、生きる目的に悩む姿、みたいなのが描かれるけど、、

過去の話として割り切れるほど昔の話でもない、けど当時を経験した人とも接点が少なく想像しにくいって点で、捉え方にもどかしさを感じる。。
当時にこの映画を観た人は、どんな感想を持ったのだろう。。

子どものなんとも言えない表情と演技が、良すぎたなぁ。背景にある家族間の格差って、子どもも感じる時あるけど、そこの上手な表現方法が分からない。。

結局は自分と似通った背景を持つ人と仲良くなりがちだよね。。

信雄も、最初は"おばけ鯉"って共通の秘密で繋がりを感じるけど、
お米のぬくさ、穴の空いたズボンや靴、カニ燃やして遊ぶ、みたいに共感できないことがあって、完璧には一緒になれず、、
最後はお別れだし。
かめ

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