かめ

千年女優のかめのネタバレレビュー・内容・結末

千年女優(2001年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

現実と映画の世界が自然と混ざり合う感じがクセになる。

謎の男を憧れの存在として、それを追いかけることが原動力の女優の話。途中、追いかけることをやめた期間があるが、その間は彼女の命が止まっていたと表現される。

たしかに、何かしらの理想状態を抱いて、そこに向かうけど辿り着けないみたいなバランス感が、もどかしいけど心地よかったりするのかも。

一方で女優に取材をする男は、憧れの女優に会うことができる。でも会うだけでは、彼女は自分の方に向いてくれる訳ではなく、ただ彼女に優しく助けてくれる存在として、認識されてしまう(本当は、近しい存在になりたいだろうに)。

理想状態に近づきたいという希望と、辿り着けないもどかしさが上手に表現されていたし、それに個人的にも共感できた。
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