あんず

カイロの紫のバラのあんずのレビュー・感想・評価

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)
4.5
何これ!急に鳥肌たった~!倒れそう~。

おすすめ頂いて鑑賞しました。
タイトルだけは聞いたことがあって、勝手なイメージでついていけないくらいのハードボイルドなマフィアものだと思ってまして、もちろんウディ・アレンの作品だとも知りませんでした。2週間前まで。

映画の中と現実の世界、自由を求めて──なんて素敵な映画なんでしょう。「カイロの紫のバラ」にはロマンチックな魔法がかかってるんですね。

そしてちょっと寂しさが残るところが、夢から覚める感じでなんとも言えない。

クラシカルな雰囲気がとてもおしゃれだし、主人公たちだけじゃなくて、映画館の観客やムービースターたち、映画会社の人たち 、セリフや振る舞いがウィットに富んでいて面白い。洗練されてて、どこか可愛らしくて、クスッと笑ってしまう。

「お上手ね 夢見たとおりだったわ」
言ってみたいッッ!これは映画好きにはたまらないですね。甘くてとろけそう。

「もうダメだ トイレで泣いてくるよ」
可愛い~!私はこういう普通の人でも言いそうなセリフが大好きで、もうめっちゃ笑っちゃいました!

映画を観ている時のシシリアの目がキラキラしていて、世の映画ファンたちはきっとこんな風にスクリーンを見ているんでしょうね。

とてもロマンチックな映画でした。今夜は甘い夢が見れそうです。
教えてくださって、ありがとうございます。
あんず

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