このレビューはネタバレを含みます
切ない…主人公がスクリーンから飛び出てきたキャラクターと恋に落ちるという設定では「2人はどういう風に別れるのか」が大事だと思うけど、そこに意外性があり思わず声が出てしまった。でも、あれってセシリアの問題をそのまま反映しているとも言えるよね。「現実を選ぶ(受け入れる)しかない」という諦めの気持ちがどこかにあるというか。DV夫に不景気、そういう現実の厳しさとそれらを忘れさせてくれる虚構との間にちゃんと線を引くような描写に切なさを感じつつも、最後のセシリアの表情を観て「だからこそ良いんだよな〜」と思わずにはいられない。