じょうパン

ダークナイト ライジングのじょうパンのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
4.5
初めてライジングを観ました。3部作のどの作品も面白かったです。その中で1番好きな作品が今回観たライジングでした。本当に最後の最後まで楽しませてくれる作品でした。

まずキャラクター設定が上手かったです。新キャラのキャットウーマンが最初は犯罪的な立場で話が進むとウェインの会社を破産させてしまって、ブルースに「破産させてごめん」と言いブルースは「似合わないな」と返すやりとりも面白かった会話でもあり、キャットウーマンの優しさが見える場面でもありビジュアルで許せてはしまいますが、少し腹立つキャラクターでもあういう一言があるだけで許せたり、好きになってしまうキャラクターなんだなと思いました。
ベインのキャラクターも根っからの悪を感じず、前作のジョーカーのような何をするのか分からないとはならなかったり、観ている時は何故か嫌いになれないし、なんならちょっと好きかなというレベルだったので、黒幕は結局ベインではなかったと種明かしされた時は少し嬉しかったです。多分このキャラクターは好き嫌い分かれるかなと思います。別にこういう悪役もありかなとは思いました。

1番この作品で良かったのは物語の展開でした。最後はある意味どんでん返しみたいな感じだったので鳥肌が立ちました。
前回から7年後が舞台の本作ではバットマンのがボロボロの体、アルフレッドとの別れ、ブルースの破産、奪われた核爆弾、ベインのとの戦いで敗れ、めちゃくちゃどん底に落とされても這い上がるストーリーに熱くなりました。
その中で良かったシーンは若い警察官のジョンがゴードン警部の病院に助けに行くシーンで、ショットガンを持ち病院内を走り回る演出のハラハラ感が良かったのと、結局ゴードン警部は敵を自分で倒してジョン「行くぞルーキー」といってその場を去るシーンの全てが完璧で面白かったです。
またゴードンが追放という形になって、氷の上を歩いている時にバットマンのマークの炎がビルに燃えてゴードン達を助けて復活するのが鳥肌が立ちました。

セリフで鳥肌が立ったところがありました。
最後にバットマンが爆弾を運ぶ時にゴードンに言った言葉で「ヒーローはどこにでもいる、少年の肩に上着を掛け、世界の終わりではないと」言ったセリフがブルースにとってのヒーローはゴードン警部のだったんだと気づくシーンでもありめちゃくちゃ良かったです。

バットマンの新しい乗り物のザ・バットも普通では考えつかないようなデザインで良かったです。また1、2にも登場した乗り物が出てくるのはとても良いなと思いました。

少し微妙だったところはヴィランのやられ方が「えっ?死んだの?」っていう感じだったのでその部分が個人的には引っかかりました。

クライマックスに向けての演出であるジョンがロビンだったということや、アルフレッドとの再会、またセリーナが奥さんになっていて、しかもスーパーカーを盗まれた時に「奥さんが乗って帰られましたよ」と伏線を言っていてちょっと鳥肌が立ちました。
おそらくノーラン監督が手がけるバットマン映画はほぼ作られないだろうと思いますが、ちゃんとこの後も続きがあるようにワクワクさせるような終わり方やヒーロー映画で3部作の作品がこんなにちゃんと繋がっていることに「凄いなぁ!」と言ってしまうくらい楽しめました。

本当に観て良かったです!
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