じょうパン

グリーンブックのじょうパンのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.3
SNSでオよくススメされていて、やっと鑑賞できました。期待せずに観たらかなり良かったです。人種問題をそこまで重く表現していなく淡々と進んでいき、もちろん笑いもあり、怒りもありの作品ですがかなり観やすかったです。

◻️脚本
白人のトニーが最初は黒人2人が使ったコップを捨てたりと黒人を嫌っていましたがドクターの演奏を聞いた途端にトニーの中で何かが変わり仲良くなっていくのが観ていてほっこりしましたし、幸せでした。ドクターも許容はありますがケンタッキーを投げ捨てる行動を見ると、意外にネジを緩めるところは緩めてドリンクも一緒に捨てて取りに行かせる用指示したりとネジを閉めるところは閉めて、ドクターの中でやって良いことと悪いことの区別がきちんとできているからトニーも信頼してたのかなと思いました。
ただトニーがドクターの演奏を聞かなかったら、はたしてリスペクトしていたのかが気になりました。

個人的に好きなシーン
・ケンタッキーを投げ捨てるシーン
・トニーがピアノを変えるように頼んだシーン
・トニーが警察官を殴ったシーン
・ドクターが手紙の書き方を教えるシーン
・白人に襲われているドクターを助けたシーン
・クリスマスの雪道で警察官が助けてくれたシーン
・トニーが父親に「ニガーというのはやめろ」と言ったシーン
・クリスマスパーティーでドクターを迎え入れるシーンと妻が手紙の感謝を伝える所が主に好きだなと感じたシーンでした。(多いw)

人種問題の映画でかなり黒人の人が「私葛藤しているんです」的なセリフが多く登場しますが、今作は1回くらいしか言っていなかったのでセリフがクサイとは思わず観れました。どちらかというとセリフではなく動きや行動や様子で示してくれたので、むしろそっちの方が心に響きました。
この時代はドクターの様なお金持ちの黒人が、1番と言って良いほど辛いのでないかな?と感じました。同じ黒人でも農作業をしている黒人から見られたり、ホテルの黒人の人にちょっと馬鹿にされたりと金持ちも辛いんだと感じました。
でもバーで黒人と仲良くできてたやん!という意見も分かりますが、あれはドクターの演奏を聞いたから面白い奴やなと感じただけであって、最初からドクター自身の見た目だけで否定している様に感じました。
人を見た目で判断してはダメだね

◻️まとめ
人種問題の作品とは堅苦しくて言いたくはないけど、人種問題の作品の中で今のところ1番と言って良いほど観やすいし楽しい作品でした。でもそこまで人種問題がどうとかを意識せずに観れたので全員にオススメできる作品です。

2024 60本目
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