ワンワンワン111

パットン大戦車軍団のワンワンワン111のレビュー・感想・評価

パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)
4.0
いつの時代も現場に強くても、組織の管理職には適性がない人がいる。私が会ってきた人にも営業所の成績は抜群だけど、結果を出すのみで組織の管理には適性がないという人がいたという既視感をすごく感じた。

現場の結果を出すために、厳しい取り組みをして士気は上がるのだけど。思いのほか上手く事が進まないと精神論を強調する。そして、耐えられなくなった者を激怒し、吊るしあげる。

戦争の場合は武器レベル。経済社会の場合は商品力。これが競争相手に劣ると精神論で補うことになる。少しの差であれば挽回出来るけども、大差になると現場は地獄になってしまう。そうならないために技術水準の進化が求められる。精神論に頼ったら、先はないと思う。

人は平和を希求するけども、技術革新をすることで競争が常に生まれる。だからこそ平和が訪れることはないのかもしれない。そして争いを必要とする闘争心で生きている人もいる。争いがなければ生きている実感が持てない。だから争いの種を常に模索する。技術革新と闘争心しかない人間が噛み合った時に、大きな戦争になるのかもしれない。