安堵霊タラコフスキー

パットン大戦車軍団の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

パットン大戦車軍団(1970年製作の映画)
2.7
アカデミー賞で作品賞を受賞した作品の中でも好きになれない部類の映画。(あまり好きでないムーンライトとか戦場にかける橋とかよりも印象が悪い)

戦場の雰囲気とか撮り方とかは中々に臨場感があったしパットンを演じたジョージ・C・スコットの存在感も圧倒的ではあったが、会話シーンとか色々冗長で怠く感じられたし演出やカット割りもアメリカンニューシネマ勃興の時代とは思えないくらい古臭いから、ただでさえ長いのに余計長い体感時間を覚えた。

やはりこの作品がどうしてこの年のアカデミー賞で最多受賞できたのか理解に苦しむし(おそらくは愛国心を刺激されたからとかいう単純な理由だろうが)、純粋な作品の出来としては同じ年に作られて受けが悪かったライアンの娘(同じ長尺でもこちらは全然気にならなかった)や戦争を皮肉りカンヌ等で好評を得たMASHとかの方が絶対良かったと思う。

というかパピヨンといいこれといい、自分はもしかしたらフランクリン・J・シャフナーの作品が苦手なのかもしれない。