(2007.4.18)
朝鮮戦争のさなかの、あるひとつの村を舞台としたファンタジー。
自分を犠牲にしてまでも大切な人を守りたいと思う、その心に、これほどに感情を揺さぶられるのはなぜなんだろう。絶対的に美しい心の有り様というものがあるとして、そういう美しい心に、わたしはやっぱりとてつもなく感動してしまう。愛情? 正義感? 責任感? なんでもいいけれど、それが人間のすばらしさなんだなぁと、至極ありきたりだけれど心底思う。
だからって、そういうひとばかりなら戦争なんて起こらないのに、なんて都合のいいことは言えないし、言わないけれど。
ご都合主義的で雑なところが大いにあることも否めないけれど、それを措いても余りある、なかなかに見ごたえのある映画でした。
南の脱走兵役のシン・ハギュン(何度唱えても名前を覚えられないが)が一番の収穫か!?