ももさく

サヨナライツカのももさくのレビュー・感想・評価

サヨナライツカ(2009年製作の映画)
2.5
西島秀俊が好きすぎて、ただそれだけの理由で1人映画館で見ました。

中山美穂の元旦那辻仁成が原作を書いた作品でもある。

豊(西島秀俊)は婚約をした光子(石田ゆり子)がいる。

光子を残し仕事で暫くバンコクへ行く事に。そこで出会う沓子(中山美穂)とたいして会話もしてないのに数日後アパートにやってきて、いきなり下着を脱ぎ誘惑し…と言う展開にビックリ仰天でした。

きっと最初は2人とも遊びだったんだと思うし体から始まる恋もあるのかもしれないが不倫ってとこがね。会いたくて死にそうな程の相性の良さって事かな。

ラブシーン、エロいです。西島秀俊の肉体が素晴らしくて見入ってしまった事を覚えています。

男性がこの映画を見たら理想と言うか羨ましいと思ってしまう部分もあるかも。

女性が見たらズルい男としか見えないのかも。どちらの女性の気持ちも分かるような気がするから。

「人間は死ぬ時、愛された事を思い出す人と愛した事を思い出す人に分かれる」この言葉含め最後の方に詩を語る光子の言葉が深い。その中でも「どんなに愛されても幸福を信じてはならない」が私の中では残った。

電話で妻の名前を間違えるシーンはゾッとした。不倫するならそんなミスすんな!と言いたい。全てを感じ取っているのに豊にだけは何も無かった事のように接していく光子は、したたかだ。

でも女はやはり女に対して怒りをあらわすもんなんですかね。

25年後になってからのシーンが意外と長い。

ちょい役でAAAの2人が出てます。

不倫を美しく描くと、こうなるのかもしれないけど、結果幸せにはなれないよなぁと思ってしまった。

映画中に使われている音楽がとても切ない気持ちになる。不倫なんですけどねぇ。

中島美嘉の歌がまたたまらなくいいんですよ、とても。

自分が生きてきてどんな恋愛をしたかにより見方が変わる映画なのかもしれないですね。私は不倫ってだけでダメな映画とは思わないので悪くは、なかったです。