なお

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーンのなおのレビュー・感想・評価

3.4
「トランスフォーマー」シリーズ第3作にして、一連のシリーズ作の「第1部」完結編。

都市伝説として今も語り草になる「アポロ計画陰謀論」を軸にしたストーリーで、オプティマスらオートボット最大の戦いを描く。

✏️月の裏側には何がある?
第1部クライマックスにふさわしい破壊・破壊・破壊に次ぐ大破壊。
怪獣映画真っ青のシカゴの街の破壊っぷりは、やはりもうこれはマイケル・ベイ監督の性癖なのか…
若干途中で食傷気味にすらなるド迫力のバトルシーンを楽しむことができる。

が、肝心のストーリーは過去作から据え置きの「良くも悪くも王道クオリティ」。
サムの恋人は過去2作でヒロインを務めたミカエラからカーリーという別のブロンド美女に”乗り換え”。
大学を卒業したサムはどうやらミカエラに捨てられてしまったようだが、この「捨てられた」の一言だけで片づけられてしまうのは寂しい。

自分は都市伝説が割と好きなクチなので、アポロ計画陰謀論を軸にしたストーリーには少し胸躍ったが、過程とその着地が何とも微妙な感じ。

ド迫力のバトルシーンを彩る新たなオートボットも登場していたようだが、これまた自己紹介や特徴の説明などは特になく、最終戦に大挙して地球に訪れるディセプティコンの有象無象の一員に紛れてしまっているのは何とももったいない。

☑️まとめ
ひとまずこれで「第1部」は完結。
第1作こそ滑らかにクルマからロボット形態へと変身するオートボットたちの美麗なグラフィックに舌を巻いたものだが、目が慣れてきた2作目、3作目はやはりそこに新たな驚きは感じられない。

こうなると視覚に訴える以外の手法が必要となってくるが、肝心のストーリーやヒューマンドラマ、人間と機械の友情…のような要素には今一つ乏しい。

「第2部」ではそのへんを払拭してくれることに期待。
最新作まで残り3作。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★☆☆
😲驚 き:★★★★☆
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★☆☆

🎬2023年鑑賞数:78(36)
※カッコ内は劇場鑑賞
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