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いま、会いにゆきますのMypointofviewのレビュー・感想・評価

いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)
3.0
竹内結子さん演じる澪は、事情がわからなかった頃、さらにその人物自体が、観客に何者かわからない段階だった頃の芝居は捉えどころが無く(キーワードや思い出や発信に対して、初めて会った人から話や言葉を聞いた人のリアクション。そしてクールだが幼い無垢な大人の感じ。)、まさにファンタジーの中の人という様子を醸し出していた。

事情を聞いてもまるで他人の話を聞いているように、捉えどころの無いリアクションをしていたが、夫や息子への愛が再び芽生えてからのリアクションや佇まいは、最初の捉えどころの無いそれとは異なり、グッと深く強い愛で家族を大切に守るんだという、意志を男勝りに持っているクールな女性になっていた。

このドラマ(変化)は、改めて書いてみると実に大きな変化だった。ちょっと深く強い愛の部分で、男性的過ぎて、本物の男性からすると怖いストーカー的な感じを受けるところがあり、方向性として完璧ではないが、彼女の芝居を研究してみたくなった。

見た目はフェミニンで可憐な女性でありながら、中身は深く強い男性的な愛を持ち合わせている。これがこの作品において、竹内結子という女優の魅力に感じたので、もしそれが合っているならば、私も彼女のようなクールなお芝居の方向性がキャラクターに合うのかもしれない。