バナバナ

神々と男たちのバナバナのレビュー・感想・評価

神々と男たち(2010年製作の映画)
3.5
1996年にアルジェリアで起きたティビリヌ修道士殺人事件の映画化。

映画だと70代以上の修道士が多かったのかと思ったが、
実際の年齢はお医者さんも兼ねていた人だけ80代で、後の6人は下は45歳から上は62歳位で、映画を観た印象より若いそうです。

イスラム原理主義者がキリスト教徒の殺人事件を起こしだしてからは、彼らも恐怖に怯え、
フランス政府や地元の政府からも帰国する様に促されていたが、結局彼らが選んだ結論はこの地に残る事だった。
私は修道院がある位だから、この近辺の住民はキリスト教徒なのか、その辺の事ははっきり分からなかったが、
彼らは地元のイスラム教徒にも分け隔てなく医療を与えていたので、地元民たちからは宗教の垣根無く信頼されていたらしい。

でも映画を観る限り、地元民に対する責任というよりは、
本人たちが浮世を捨て信仰の世界に入ったのだから、最初の心がけを真っ当しよう、という意思の方が強い様に思えた。
彼らの遺体は首が切断されていたそうだが、70歳以上だったら本当に覚悟が決まっていたのだろうと思えたが、
実年齢がほとんど60歳以下の人達だったと知ると、信仰心に順ぜず、国に帰ってもよかったのではないかと、まあ信仰心の無い私は思ってしまった。

犯人は未だ特定されていないそうです。
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