神々と男たちの作品情報・感想・評価

「神々と男たち」に投稿された感想・評価

tatsunao

tatsunaoの感想・評価

3.8
実話だそうだ。今もこういった事件が世界のいろんなところで起きているのだと思う。平和とか安心とかそういったものは、過去の歴史に支えられているのかもしれない。
※伊藤かりんの卒業を知ってレビューが荒れています。

No.995[キリスト教徒でない人がミサに参加した時の感覚に近い] 60点

ドランでもルグランでもないグザヴィエ、そうボーヴォワである。という小ボケは置いとくにしても、"隣人愛を説いた者が隣人に殺される"というテーマに対して実話で挑んだせいで腫れ物に触るような態度になってしまって子守唄化が加速した感じが否めない。主人公たちを英雄的に描かないとか、現地の普通の人々は優しく描くとか、色々忖度しまくった結果、ホントに修道院の生活みたいなもっさりした退屈な映画が出来上がってしまったのだ。キリスト教徒でない人がミサに参加した時の感覚に近いような気がする。

隣人愛とは意地悪な言い方をすれば"誰にでもいい顔をする"ということに他ならないのだろうか、と少し悲しくなった。宗教者はこれくらいガチガチの真理の中に生きて欲しいと私は勝手に願っている。

ちなみに、ラストの雪山はホントに蛇足。
実話。

修道士たちの信仰心が試されるだけのお話ではなくて、戦争の悲惨さについてや、理性について考えさせられる映画でした。

信仰のために残ったといえばそうかもしれませんが、
その場所の人々と共にあると決めたから、残った、という事実は心を打つものがありました。
御題目

良い顔を揃えてあるが、単調な観せ方に飽きがくる。
中盤以降より漸く演出に力が入るが、彼が映したいのは存在や葛藤。
劇や本を媒体にした方が楽しめるだろう。
ザン

ザンの感想・評価

3.4
高齢の男性数名が白い布を身にまとい、一室に集まりハーモニーを響かせているのに多少違和感を感じたが、坊さんが袈裟来て念仏唱えるのと同じか。宗教に携わる者たちの戦時中の苦悩。周囲から頼られる存在が、結局テロリストに利用された形になったのが切ない。
フランス人修道士たちがアルジェリアの修道院で奉仕をしていた際の実話。

自分たちが生まれ育ったくにでないにもかかわらず、命の危険にさらされながら奉仕を続ける。
祖国に戻ることよりも、アルジェリア国民が自分たちを必要としているから。
ただそれだけで。
moistcarge

moistcargeの感想・評価

3.8
この映画を見るとこちらの心まで清くなった気がする
現代にもこういうシンプルで力強い生き方を重ねている人々がいるんだろうなぁ
otom

otomの感想・評価

4.8
恐らくこれは今に始まった事ではなく、大昔から世界は無常と共にあった。成熟できない者と搾取する者の関係も然り。それでもインポッシブルなミッションと分かっていながらそれに従事する者が存在し、その歴史の上に現在がある。静かなる抵抗の決意の束の間に流れる『白鳥の湖』の美しさと言ったらブラックなスワンとは比べものにならん。傑作。
実話を元にしているとの事で、、、
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。←映画館出た後こうなった記憶

このレビューはネタバレを含みます

~死に至るまでを描くなんて悲しすぎるけれど~

これは実際に起きた武装イスラム集団によるフランス人修道士殺害事件を題材にしています。だから最初から分かっているのです。修道士たちは「死」に至るということが。だからとても悲しいのです。そこのところが。

しかし映画はそこに至るまでの過程をむしろ淡々と描き出します。修道士としての日々の務めや、地元民との交流など日常生活と並行して、彼らの恐怖、怯え、動揺、逡巡、悔恨などの苦悩を丁寧に丁寧に表しているのです。
帰国するのか、留まるのか、彼らは何度も何度も話し合います。映画を見ながら彼らと何日も何日も一緒に過ごしているような気持になってきます。

そして彼らが出した結論。最後の晩餐での彼らの清々しい表情からは、もはや苦悩を読み取ることはできませんでした。武器を持たない丸腰の彼らがテロリストに対抗する手段は、ゆるぎない信仰と美しい聖歌だけ…本当に胸が締め付けられるようでした。

またこの作品は信仰とは何かということについても深く考えさせられます。
最後のクリスチャンの遺書の独白、「これでようやく好奇心から解放される(強烈な好奇心が満たされる、との訳もあり)」という言葉が忘れられません。
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