ふくしんづけ

狼男アメリカンのふくしんづけのレビュー・感想・評価

狼男アメリカン(1981年製作の映画)
4.0
デイビッドは友人との旅の最中、荒野で獣に遭遇する。襲われたジャックは死に、デイビッドは間一髪生き延びるがその日を境に死んだ親友の幻影が見えるようになり、肉体にも変調が訪れる。
コメディタッチな恐怖演出が冴え渡っている。
単純に主人公が狼男へと変化していく恐怖を描いた映画かと思いきやちょっと違っている印象で、友人を見捨ててしまった罪悪感から心に巣くった闇が強迫観念を増長させ、精神が崩壊へと向かっていく過程を寓話的に描いた話という印象が強かった。
追ってくる者の姿が見えそうで見えない地下道のシーンや、街中で狼男となった主人公が暴れ出してパニックに陥り、車に轢かれる人をアップで映すシーンなど、センスのある映像が多く最後まで飽きさせない。
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